« 単独主キーでもDB設計は楽にならない | トップページ | 「オブジェクト指向」や「アジャイル」では食えない »

2017.07.09

制限時間1時間で実装せよ(7/29,東京)

 超高速開発コミュニティのモデリング分科会主催のイベントのお知らせです。来たる7月29日(土)13:00-17:00に、「制限時間1時間で実装せよ – モデリングと開発のスピード感を目撃しよう」を開催します。システム開発やモデリングに興味のある技術者には、たいへん有意義な午後になると思います。ちょうど暑い盛りなので、仕方なく缶ビールで頭を冷ましながら進めましょう。

 超高速開発ツールは、「超高速開発」のためではなく、むしろ「超少人数開発」を実現するための技術です。それを使えば、今まで何十人もでやっていた仕事をひとりか数人で賄えてしまう。要員を精鋭化する必要はありますが、開発プロジェクトは劇的に合理化されます。そして、人工(にんく)が10分の1になったとしても案件の受注金額が10分の1になるわけではないので(価格弾力性)、要員一人当たりの稼ぎは確実に増大します。今までの「多くの人員でちょっとずつ割前を受ける」という稼ぎ方が、良くも悪くも「少ない人員で多くの割前を受ける」という形に変わる。開発事業としては、それでしっかりと利益が出せるように体制を変革しなければなりません。

 では「要員の精鋭化」は、どのようなスキルを核として進展するのでしょう。他でもないDB設計スキルや業務知識を核とするモデリングスキルです(これに比べたら、ツールの利用技術あたりは簡単に身につきます)。モデルさえまともであれば、実装など文字通り「超高速」にやれてしまう。テーブル数20個以内であれば、1時間もあれば動くシステムとして出来上がります(そうでなければ「超高速」とは言えませんよね)。言い換えればモデルがまともでなければ、どんなに超高速に作り直しを繰り返しても、良い構造を持つシステムとして完成することは望めません。今回のイベントは、それが事実であることを実感するための良い機会になるでしょう。

 具体的な進め方としては、まず会場でシステム化課題を参加者に提案してもらい、多数決で課題を決めます。それを私がホワイトボード上にモデルとしてまとめます。これまでもそのような「モデリングライブ」を開催したことはあったのですが、今回はそのモデルにもとづく実装までやります。すなわち、超高速開発ツールベンダー5社による「制限時間1時間のおひとりさま開発」を敢行します(私自身もX-TEAを使って参戦します)。1時間たったら開発作業を止めて、各ベンダーの成果物を皆で確認します。その過程で、さまざまな超高速開発ツールの特性や使いどころも明らかになるでしょう。超高速開発コミュニティのモデリング分科会だからこそ実現可能なイベントです。

 私がひそかに期待しているのは次のような効果です。モデリングは極めて重要な工程ですが、実はモデリングだけをしてモデリングが完了することは、よほど単純なシステムでない限りあり得ません。なぜなら、そのモデルにもとづいて実装して、生々しいデータを投入してシステムとして動作させてみるところまでやってみないと、モデルの妥当性が見えてこないからです。したがって、超高速開発ツールあたりを用いて手早く実装(プロトタイピング)することは、モデルの妥当性を検証するための手順、つまり「モデルを確定するための手順」として不可欠なのです。そんな風に私がまとめたモデルを各ベンダーに批判してもらえたら、それもまた楽しいことです。

 最新の実装技術のパフォーマンスも眺められるだけでなく、モデリングの有用性と限界とを同時に目撃できる。そんなイベントなど滅多にありません。。なお、超高速開発コミュニティに所属していないが強力な実装手段があるという方も、自分の実装手段を広報するための機会にしていただいてかまいません。OOPによるスクラッチ開発スタイルの方の参戦も歓迎します。もちろん「観戦」するだけでもいいという方も、奮ってご参加ください。

|

« 単独主キーでもDB設計は楽にならない | トップページ | 「オブジェクト指向」や「アジャイル」では食えない »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/87674/65511189

この記事へのトラックバック一覧です: 制限時間1時間で実装せよ(7/29,東京):

« 単独主キーでもDB設計は楽にならない | トップページ | 「オブジェクト指向」や「アジャイル」では食えない »