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2015.02.11

データモデルの静と動

 業務フローで「スライドショー」が出来るというのが、XEAD Modelerの売りのひとつである。業務フロー上の業務単位やフローをタイミングをずらしながら表示することで、業務間の連係様式がわかりやすく示される。

 最新版(1.4.15)では、データモデルでもスライドショーが出来るようになった。すなわち、モデル上でテーブル毎のインスタンス(レコードの実際値)とその表示順序を登録しておけば、インスタンスが変化する過程をスライドショーとして眺めることができる(次図)。試してみるとこれは大変効果的で、ともすれば難解になりがちなデータモデルが俄然わかりやすくなる。他のモデリングツールと違ってテーブルが横長の矩形として示されるゆえの芸当である。

図 データモデルのスライドショー
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 本来はテーブル間に「前後関係」はない。テーブルは常にそこに存在するものなので、それらの関係を模式化したデータモデルはもともと「静的」な図面である。ところが、テーブルに記録されるレコードの有り様については明確な前後関係がある。そういった「動的」な側面を強調することで、モデルの設計意図を伝えやすくなる。

 じつは、業務フロー上の業務単位にも「前後関係」はない。たとえば「出荷業務」の担当者は、(スライドショー上では先行するはずの)「受注業務」が完了したかどうかを頓着せずに、その仕事をこなしている。業務の現場においてそれらの仕事は、「イベント駆動」の基準で「疎結合」に配置されているのである。そんな要素であっても、擬似的な前後関係をあえて示すことで、要素間の連係様式を理解しやすくなる。

 本来は直観的に理解されるはずの図面に、前後関係の軸を意図的に組み込んで示す。結果的に、図面の意味を直列化した形で理解できるようになる。その面白さを、業務フローとデータモデルのスライドショーで味わってみてほしい。

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