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2011.04.08

さらば「方眼紙エクセル仕様書」

 仕様書書きに関して、悲喜こもごものさまざまな苦労が各所で語られている。それらの問題のほとんどは、苦労して書かれた仕様書が「実行可能」でないことから生じていると言っていい。

 悪名高い「方眼紙エクセル」上で整然と組まれた様式の上で仕様書を書く。テキトーに書いてプログラマに渡すと、構想どおりのプログラムがあがってこない。プログラマに意図を精確に伝えようと懇切丁寧に書くと、自分でプログラミングしたほうが早いという気になる。いっそのこと仕様書なんてやめてしまえとも思うが、そうなると保守フェーズで別の誰かが苦労する。しかしそれにしても「方眼紙エクセル」ではあまりに保守性が悪い。けっきょく仕様書は必要悪なのか。

 違う。仕様書は「必要善」である。ただしそれは「実行可能な仕様書」でなければならない。どのみち必要なのであれば、実行可能なものを書けばいい。一生は短い。「実行可能でない仕様書」と格闘するために技術者の現役時代を無駄遣いしてはいけない。

 「実行可能な仕様書」を軽やかに書くためのプラットフォームXEAD Driverの正式版(1.0.0)が完成した。GitHubでソースも手に入るOSSである。売掛・買掛・在庫管理を統合した本格的な販売管理システムももれなくオマケでついてくる。現在はJavaDB+Swingベースだが、今後は他のDBMSへも対応したいし、HTML5の趨勢が定まればブラウザにも対応したい。また、その上で稼動するシステムライブラリも拡充してゆきたい。お次は生産管理システムだ。

 関西IT勉強宴会の好意で、新大阪で4月22(金)日の19時より正式版公開記念イベント「渡辺さんに目の前でシステムを作ってもらっちゃおう!」を開いていただくことになった。その場でお題を決めてデータモデリングして、動くシステムをノンプログラミングで実装してしまう。その過程を1時間半ほどで一挙に見ていただく。お申し込みはこちらで。未来のシステム開発のあり方を目撃してほしい。

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コメント

正式版リリース楽しみにしていました。
おめでとうございます。またお疲れ様でした。
これまで、秘密のベールに隠されていた
ソースコードも共にに見ることができるとは、
知的好奇心を刺激されます。

勉強宴会楽しみにしております。

投稿: 黒麹 | 2011.04.08 15:56

黒麹さん

こちらこそ、バグレポートを何度も送っていただいてほんとうにありがとうございました。ここまで2年半。多くの方々の協力がなかったら、ゼッタイ無理だったと思います。毎晩足を向ける方向に困ってます~(^^;

投稿: わたなべ | 2011.04.10 15:31

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