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2006.06.17

集中するためにオフライン環境へ

 このエントリを考えていた矢先に、編集者と打合せをした。今度の本はレイアウトがややこしいので、直接会って話をしないとゲラを校正できなかったからだ。けっきょく喫茶店を3軒をハシゴして6時間かけて本文全ページのレイアウトを確定できた。電話もない、誰からも声をかけられない、ネットにもつながらない。仕事のための技術と意志を持つ人がそんな環境に置かれたなら、期待以上の密度で仕事は進むものだ。

 広く知られているとおり、電話に出るとフロー(集中)状態が霧散してなかなか元に戻れない。まとまった集中時間を確保するために電話は大敵であるが、今は電子メールがぐんと普及したおかげで電話での妨害は減っている。

 ところが現在の職場環境で、仕事への集中を阻むものとして無視できないのはその電子メール、それにブラウザである(あと会議ね)。ちょっと一息ついてメールをチェックしたり、探しものをするためにブラウザを立ち上げたりすると、ネットをうろうろしてしまってなかなか元の仕事に戻れないものだ(XPのペアプログラミングに効果があるのは、技術者のネット接続を抑制するためという説もある)。電話は他人からの働きかけだから意識しやすいが、メーラーとブラウザは自発的に起動するものなので始末におえないところがある。「情報収集」にかこつけた大量の「自発的なムダ」が生じているんじゃないだろうか。

 筆者がどうしているかというと、客先での仕事でないときにはわざとオフライン環境に移動するようにしている。つまり、AirH"等のダイアルアップ用デバイスを持たずにPCとiPodだけ持って喫茶店に行ってしまう。好きな音楽を聴きながら2時間くらい集中して設計情報をまとめたり文章やコードを書いたりする。1日に3軒巡るのも珍しくない。ネットで調べたいことが出てきたらメモしておいて、後でまとめてチェックすればいい。場所は必ずしも喫茶店である必要もなくて、新幹線でも心地よく集中できる。

 音楽も欠かせない。その効果に気づいたのは昔、休日出勤したときだ。電話がないのでじゅうぶん効率的ではあったが、試しに音楽を聴きながら仕事をしてみたらもっと集中できた。人によって効果は違うだろうし、作業内容によっても違うのかもしれないが、好きな音楽は人を「内向的」にするようだ。関心が外でなく内側に向かうと、手元の仕事に集中できる(カゼをひいてマスクをしているときもそんな感じがある)。急性自閉症状態というか、とにかく特定の課題に集中する効果をもたらしてくれる。

 だから、筆者の仕事道具は「オフラインPCと音楽」である。PCを用いてやるべき仕事が明確であるなら、その相乗効果はほんとバカにならない。お試しあれ。

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コメント

すごいな。音楽聴きながら仕事ができるんですね。
ぼくは音楽が流れていると左脳(?)の注意がそちらに惹きつけられて、集中して考えることができません。
ぼくは毎朝、片道40分かけて家から勤務先まで歩いて通うことを日課にしているのですが、考え事をしたい日はiPodははずしてしまいます。そうでないと考えられない。

ところで、プロマネ参考書の共著者である齋藤登志勝さんは、出先の仕事には、普通の喫茶店ではなくてマンガ喫茶が便利だと言っていました。静かで集中できるからでしょう。もっともインターネット完備ですから、渡辺さんの主旨から言うと逆効果ですか。


佐藤知一@横浜

投稿: 佐藤知一 | 2006.06.21 00:21

佐藤さんは40分歩いて通っておられるのですか。すごいなあ。確かに言語優位な曲って考え事には向きませんよね。私が聴くのは洋楽主体だから気にならないのかもしれません。

投稿: わたなべ | 2006.06.21 12:42

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