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2005.07.09

ピーター・ガブリエルの家でゴチになった話

平澤さんからミュージカルバトンが廻ってきたので、たまには技術の話ではなくて、音楽趣味のことを書こうと思う。ただしバトンのルールは無視して、ちょっとしたエピソードを紹介したい。高校時代に友人のサイトウに教えられて夢中になったピーター・ガブリエルに関するミーハーな自慢話である。ジェネシスのボーカリストだった人と言ったほうが通りがいいかもしれない。最近、彼の”Secret World Live”の映像を流しながら仕事をしていることが多くて、これが笑ってしまうほどカッコいい。

86年の夏、ヨーロッパをヒッチハイクで回っていた頃のことだ。イギリスの田舎の古城近くに建つ安宿を発って、国道の脇に立っていつものようにヒッチハイクのポーズをとった。乗せてくれるクルマは多くないので、ヒッチハイクの旅は基本的に退屈との戦いである。そのときも退屈しのぎになぜか「ソルスベリーヒル」を大声で歌っていたのだった。しばらく待って止まってくれたクルマのドライバーは音楽好きらしくて、筆者はさっきまで歌っていた歌を思い出してピーター・ガブリエルのファンであることを話した。すると彼はこともなげに言った。「ああそうかい。ゲイブリエルさんは友達だから、連れて行ってあげよう。彼の家?ここからすぐそばだよ」

けっきょく筆者は、ピーター・ガブリエルに会って昼飯にありつけたのだった。筆者がドライバーにピーター・ガブリエルのファンだとたまたま告げて、かつドライバーがたまたま彼の友人で、かつそこがたまたま彼の家の近所で、かつ彼がたまたま在宅でなければ起こらなかった幸運だ。彼は離れのスタジオで名作”So”を仕上げていた時期で、忙しい仕事の合間に、時折尋ねてきてくれるファンをもてなしてくれる、そんなやさしい人物なのである。乗せてくれたドライバーも彼を”upstanding”な人物と評していたが、アフリカの女性解放を支援するチャリティといった彼の活動はまさにそのような表現がぴったりだ。

その日の午後、彼の家を発って近くにあるSolsbury Hillに登った。登ったとはいえないほどのゆるやかな丘なのだが、そこに座ってウォークマンで「ソルスベリーヒル」を聴いた。この7拍子の魅惑的な歌は、ライブでも必ず演奏される彼のお気に入りで、この丘について伝えられている古い説話にもとづいた歌なのだそうだ。丘を降りると、ローマ時代の遺跡の残る町がある。それを見学したあとに、筆者は近くの教会の芝生に寝転んで、サイトウに報告するために便りを書いたのである。

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